②「le hamon/Sachiko Nagata」

ドローンという手法を手に入れた僕は、アンビエントのパーティに顔を出すようになる。まったりと演奏されるイベントは、とても心地よかったが、「何か」が足りなかった。そんな時であったのが、現代音楽家の永田砂知子さんだ。画家である妻の知り合いの妖怪作家、柳生 忠平さんの個展で知り合い、その場で演奏していただいた波紋音の音に興味を持ち、演奏を聴きに行った。そこには、アンビエントには足りなかった「何か」があった。確かなテクニックとあふれる情熱によって打ち鳴らし、観る者の脳を快楽の境地へと誘うかのような(あるいは開眼させられてしまうかのような)、圧倒的で独創的なパフォーマンス。silentwaveが即興的アプローチに目覚めた瞬間である。

 

永田砂知子HP

①「Hakobune/Trace」僕の人生を変えた一枚。このアルバムに出会った頃、渋谷のラ・ママさんでLiveをさせていただいたのですが、その頃は打ち込みの音源をただPCから流しているだけの状態でした。

 

Live時にリアルタイムで表現する方法はないかと悶々とした日々を過ごしていました。そんな時、ブライアン・イーノを聴き、アンビエントというジャンルがあることを知りました。それから畠山地平さんのアルバムを聴き始め、アンビエントの世界にのめり込んでゆきました。

 

ちょうどその頃、代官山にmurmur recordsというアンビエント中心のレコードショップがあり、そこでこのアルバムに出会いました。初めてこのアルバムを聞いたとき、今まで聞いたことのない音に惹きこまれました。永遠にたゆたうかのような甘美なドローン音。ゆっくりと、ゆったりと、重なりあってゆく音。それはまるで寄せては返す波のような。たゆたう煙のような。永遠に終わりの来て欲しくない一瞬の連続。天国で天使が賛美歌を歌っている音像が、しっかりと見えたのです。

 

まずはこの音がどうやって演奏されてるかを知りたくなり、Hakobune君のLiveを観に行きました。そして、演奏方法を知り、それがドローンというものだと知りました。そしてこれこそ自分の探していた表現方法だ!と思い演奏方法として取り入れたのです。僕の生みの親と言える一枚です。

 

Hakobune HP